塾の算数

塾に迎えに行くと、娘が目に涙をためて出てきました。
「まま、ギュッとして」と言って抱きついてきました。

泣き出しました。「うぇんうぇん。」って。

まるで、怒られてキャンキャン鳴いて、犬小屋に頭から入っている負け犬のよう、
と思ったところで、比喩に違和感があり、ちょっと考える。

村まで出て、村の人が懇切丁寧に1年かけて育てたりんごをうっかり食べ
猟銃でおどされて、慌てて自分の穴ぐらに戻り、
でも結構大きくなった体だから巣に体が入りきらず
頭だけ隠して尻隠さず、みたいな状態。
怖かったよぉ、ってぷるぷる震えているこぐまみたいな感じ。
こっちの方がしっくりくるようなシチュエーション。

あほでかわいいなぁ。うちの娘。

どうやら算数ができなかったらしい

詳しく聞き出すと、今日の算数ができなかったということのよう。
思考系の問題が10枚ほど配られて、1枚終わるごとに先生のところへ持っていく。

あっていれば○ 間違えていればもう1回
間違えてトライしても時間切れになった場合は次の問題へ、
という流れでやる問題形式。

いつもは6,7枚はできているのですが、今回は2枚めでつまづいてしまっていました。
解けていないのに、次の問題をやることになったのもショックだったのかな。

地道に書いて、ないパターンを消していけばおのずと答えが分かる、
難しいとはいえない問題でした。

問題回りに書き込みもほとんどなく、紙に書き出して、考えていなかったです。
頭の中で必死に考えていたみたいで。

数を洗い出す問題は書くんですが、図形系の展開図などだと書かないことが多いのは、
多分頭の中で作れるっていう自信があるのだろうなと思います。

できなかったからといって家でするわけではない

家に帰っても「やりたくない。もう二度とみたくない」
と言って自分からやろうとしませんでした。

こぐまは穴ぐらから二度とでないつもりのようです。
餓死するつもりですか。

強めに言うとしぶしぶ巣から出てくるこぐま。

ふてくされていたのは30分。
なだめすかしたり、強めに言ったり、こっちも他にやることあるんだけど?と言ってみたり。
その後、図を書いてできたのは数分後。

泣くくらいくやしいなら、すぐ家で解いて安心したらいいのに。
場を整えないと向き合おうとはしないです。
ここでわたしがなおざりにしてしまうと、この問題が葬られたままになってしまう。
親力ってこういうところで試されるんでしょうか。
根気なんて言葉持ち合わせて生きてこなかったけれど、親として子を育てる根気を求められているし、子供には根気を求めている。

子供って、一から教えることが多い。少なくともうちの子はそうで。
態度にうんざりはするけれど、出来た後の笑顔はかわいい。

だけれど、念押しで分からなくて不安になるくらいなら、今やるしかないよね、と
終わった後に余計なことも言ってしまう。
終わった開放感でいっぱいで、多分聞いていないだろうなぁ。

▼算数の問題は解けなくてもこういう本は好き。算数的な話として見ていないのか。

セミいっぱい鳴くなんて、面白いね〜、かわいいね〜、で終わってはいまいか。
夏にセミの抜け殻集めるくらいにはセミが好き。